ナノ技術

様々な物質をナノサイズレベルの大きさにして、今まで解決できなかった問題を解決する技術。

この技術には大きく分けて2つあります。
1.酸化チタンや酸化亜鉛を紫外線遮蔽剤に使用するためのナノサイズ化技術

2.有効成分のナノ化技術(DDS《ドラッグデリバリーシステム》の応用)

1.紫外線遮蔽剤のナノ化技術

酸化チタンや酸化亜鉛をナノサイズ化した原料
・微粒子酸化チタン
・微粒子酸化亜鉛

酸化チタンや酸化亜鉛を小さくする理由
・少量の配合で高い遮蔽効果を得るため
・塗ったときに白くならないように(酸化チタンや酸化亜鉛は、粒が大きいと絵の具の白として使われる)
・カサカサとした感触にならないようにするため。

紫外線からは肌を守りたいが、絵の具のような白塗りになると困ります。
もちろん、カサカサとした感触だと使用感が悪いというのも難点です。

これらの理由により、ナノ化し、さらに同じ大きさで形も真円にしています。

2.有効成分のナノ化技術(DDSの応用)

皮膚のバリア機能を担っているのは細胞間脂質です。

脂質によって作られるバリアによって、水は肌に浸透しないようになっています。

では、オイルではどうかというと、水よりオイルのほうがなじみが良いというレベルです。

(オイルが簡単に浸透するとしたら、オイルを皮膚に乗せたら染み込んでいくのが見えるはずです)

このように、角質層に油や水を届けるには様々な技術が必要になってきますが、そのひとつが、乳化(エマルション)が必要です。

この乳化させるというというのは、クリームや乳液に含まれる油や水を界面活性剤でつなぎ、油の粒(水の粒)が、水の中で動かないで維持されている状態。

この粒を攪拌機などで、ナノレベルまで小さくすると、もっと大きな粒に比べて、ある程度浸透性もよくなります。

では、浸透技術は何をナノ化しているのか?

成分は化学分子なのでそれを小さくすることは出来ません。

このように、角質層への浸透をよくするために、ナノ技術によって、成分の「粒子」をナノ化しています。

同じく小さい単位でもマイクロエマルジョンは、角質層まで浸透。バリア層を突破し、皮膚内部にまで成分を届けるわけではありません。

界面活性剤だけでは、皮膚の内部にまで浸透させることはできません。

この皮膚の内部にまで浸透させるためのナノ技術といえば、例えばリポソームがあります。

リポソームは、脂質二分子膜構造になっている。

界面活性剤のように、親水基と疎水気を持つリン脂質(レシチン)が列を作って横にならび、さらに向かい合って二層に並んでいるのが、脂質二分子構造です。

これは人間の皮膚にある脂質と同じ構造で、この横に並んで要るのを円にして球状にし、膜の内側に有効成分を内包させたのがリポソームです。

この球状のカプセルはナノサイズに調整しないと安定した状態を維持できないので、結果的に「ナノ技術」になっています。

リポソームは、医薬品のDDSの技術の呼び名であり、皮膚の内部、血管を通して体内まで導入させるという技術ですが、そもそも化粧品は体の中まで入ってはいけないものなので、これを化粧品の名前やPRに使うには、ある条件を満たさないと使えません。

ひとつは、製剤中に本当にリポソームが形成されてて、月日が経っても壊れずにいるかどうかの証明で、もう一つは、リポソームが皮膚を超えて体の中まで及ばないかどうかということです。